キーンコーンカーンコーン
「シェゾー!部室いこー!」
授業が終わり俺に声をかけてきたのは
幼馴染のアルルだ
俺と同じ軽音部の部員でもある
「あぁ さっさと練習しねぇとな」
「そうだね あっサタンは生徒会で遅れるって」
サタンってのは軽音部部長で
この学園の生徒会会長やってる奴だ
「いっそ来なくていいだろ」
「いいの?『一応』恋人でしょ?」
アルルの言う通り俺とサタンは恋人だ
つか何か「一応」が強調されてたよーな
まぁ一応だけど
「所構わず引っ付いてきてウザイし邪魔だし」
引っ付いてくるのは、う嬉しいけど//
所構わずってのは勘弁して欲しい
「まぁ確かにそうだね~
・・・ホント サタン消えればいいのに」
「何か言ったか?」
「ううん 何でもないよ~」
今何か物騒な言葉が・・・まぁいいか
そんな会話をしてるうちに部室に着いた
「どこまで進んだの?」
アルルが俺の書いた楽譜を見ながら聞いた
俺は作詞と作曲 両方やっている
「曲も詞も合わせて違和感なかったらOKだ」
「さすがだね~シェゾ ボクも頑張らないと!」
「とりあえず俺等で合わせるか」
「うん!」
俺は青いエレキギターを
アルルはオレンジのベースをケースから出した
その時
「遅れてゴメン!」
ラグナスが勢いよく現れた
そういえば居なかったな
「今から出来た詞を曲に合わせるから準備しろ」
「えっあっうん 遅れた理由 聞かないんだ・・・」
「どうせ運動部のスケットだろ」
「どうせって;」
それしか理由ないしな
「ほらほら早くやろーよ~」
アルルがラグナスを急かす
「早くしないとサタン来ちゃうよ」
「あっそれはやだな よっしやろう」
ラグナスは赤いエレキギターを構えた
てか お前等 どんだけサタン邪魔なんだ;
「アルル・・・ラグナス・・・
私が相当邪魔らしいな」
いつの間にかサタンが俺の後ろに居た
・・・ビックリした
「うわっ!?ビビビックリした~」
ラグナスは相当驚いたようだ
だからへタレなんだよ
「邪魔だよ~ボクの大切なモノ取ったし」
アルルは平然としている;
大切なモノって何だ?
「もともとアルルのモノではなかろう 私のものだ」
と言いながら後ろから抱きついてきた
「抱きつくな」
「ぐはっ」
俺は腕から素早く抜け出してサタンを思いっきり殴った
だって恥ずかしいだろ//
「さっきから何言ってんだ?お前等
いいから合わせるぞ サタンも準備しろ
ラグナスは いつまで驚いてんだ」
と俺がゆーと
アルルが
「うん やっぱり鈍いね」
意味がわからない
「照れ隠しか可愛いな~」
サタンが何かほざきながらドラムの前に座る
「はぁ・・・アルルとサタンに勝てる気がしないなぁ~」
ラグナスがため息をつきながら何か言っている
何なんだ?コイツ等
そうしてやっと 定位置につき
「それじゃ いっくよ~」
練習が始まる
それが俺等の日常
まぁ気に入っているからイイんだけどな
fin.
[5回]
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